大脱走 1963年公開
総合評価 4.5点 / 5点満点中
映画を知らない人でもこういった脱出/脱走系映画というと思い浮かべるものはこの大脱走かアルカトラスではないだろうか?どちらもかなり古い映画でありながらそのくらいの認知度があると認識している。(違ったらゴメーヌ)
そんなわけでこの傑作映画を詳しく見ていこう。
今作は原作者の体験を元に執筆されたGreatEscapeという本が原案としてあるのだが色々脚本されて違う点が多いらしい。
しかし実話をモデルにしているというだけでもこの映画の深みと面白さの裏付けに十分な要素だ。
いろいろ複雑なので省くが舞台は第二次世界大戦下のドイツでリチャードバッテンフォロー演じるバートレットが指揮を執りスティーブマックイーン演じるヒルツやチャールズブロンソン演じるダニーなどを含めた収容者全250名で脱出を図る物語だ。
今作は63年の映画なのだが古さがない。(時代的な古さではなく今見ても新鮮でアイデアに富んでいるという意味で)
そしてなんといっても名優達の若かりし頃が見れるというのも意味がある。
早速見どころを伝えていきたい。
アメリカ的でいい
まず冒頭30分までは話が掴めずよく分からない。特に捕虜が逃げても殺されることなく平気で戻されることが違和感を覚えるが、なんかよく分かんねぇけどそういう理由があったんじゃね?となんとなく納得。
そして30分過ぎたくらいでバートレットがやってきて指揮を執り始め話が面白い方向に動き出す。
こっから見どころが増えていくんだなぁ
スティーブマックイーンは早々に独房にぶち込まれて「おや?思ったのと違う」となるんだが後半の見せ場を見て納得。
要所要所で出てくるアイデアは原作に忠実に再現したらしいが、そのアイデアがすごい。
見る前にトンネルを掘る映画と知りスプーンで掘るのを想像したが、それはアルカトラスだと途中で気づく。ちなみにこちらも実話らしいよ。
話が逸れたが物語の中盤くらいでアメリカの独立記念日を祝うシーンがあるのだがそこでアメリカ人ライクなセリフや描写が出てきてアメリカ好きな筆者としてはオモロイと思った。
大量のジャガイモで何をしていたか解説
あのシーンは吹き替えだと触れられているのかもしれないが字幕版だと何の説明もなく浮かれて独立記念日を祝いだすので呆気にとられた方もいたかもしれない。
まず大量のジャガイモと画面左にあった寸胴鍋のようなものは見えただろうか?筆者は酒造のことをたまたま知っていたから見ただけで分かったのだがおそらくあれは簡易型単式蒸留器だと思われる。
つまり酒を造っていたんだな。
酒を造る方法としてワインのように発酵させるやりかたもあるがアルコールを抽出する蒸留という方法をここでは採用したようだ。
芋を使ったので芋焼酎と同じようなものかな?
いろんな人に飲ませるが皆秒で酔っ払っているところを見るとおそらく割水が中途半端か、そもそもそんなに水を入れてないので度数がやたら高かったのではないかと思われる。
(ちなみに原作ではワインを作ったとあるらしい)
ブロンソンかっこよすぎだろ
チャールズブロンソンといえばガンマンというイメージがあったんだが、今作を見てカッコよさと渋さにビビったよ。
筋肉もいいが、特徴的な髭がないというのもよかったし完全に渋い漢がそこに映っていたのでもう人気も存在感もいろんなものをかっさらった気さえする。
以前からトンネルを掘りまくってきたのに実は閉所恐怖症?的な設定もギャップ萌えの先駆者かよと思った。
実際にもうトンネルやだ!ってなるシーンも適度な緊張感を持たせてくれて、それでいてしつこくないから見ていてちょうどいい塩梅のハラハラ加減だった。
なんというかこの時のブロンソンが好きな女性は現代でも多いんではないだろうか?韓国系のイケメンとか昨今は人気だけれどもこのくらい渋い漢が本当にモテる漢なんじゃないかと思う。かっけぇぇぇぇ
さいごに
この映画はBGMのせいで抜けた印象を受けてしまうものの、中々シリアスかつ戦争の悲惨さや虚しさを伝えているシーンもありかなりよく出来ているまさに傑作だと思う。
もちろん2時間50分は長すぎる気もするが筆者はまったく退屈しなかった、「おお終わりか」くらいの感覚で最後まで見れた。
というのもそこで尺食ったんだろうなと思う脱走のシーンではしっかり冷や冷やするし、その緊迫感が最大限表現された結果3時間近い作品になったというだけの話で完成度から見ても大した問題ではないのである。
もうこのジャンルはアルカトラスかこの映画かって思う
もうねぇスゴイっす
以上
次は何見よか