ターミネーター 1984年公開
総合評価 3.8点 / 5点満点中
ダダンダンダダンで御馴染みシュワちゃん演じるターミネーターが未来の指導者ジョンコナーの母親にあたるサラコナーを殺害するため未来からやってくる話。
筆者が幼少期の頃にT2が公開されレンタルビデオを擦り切れるくらい見ていたが1作目は成人するまで見たことがなかった。しかしどうだろうこの1作目の方が低予算感溢れるチープさを醸し出していることは否めないものの世界観の完成度と話の面白さはT2以上に思えた。
監督ジェームズキャメロンが見た夢をモデルに話を展開させて映画にしたというのは有名な話だが、「メタリックな骨格のロボットが武器を持って立っている姿を見て、このロボットの目的はなんなのかどこから来たのかなど考えてつくった」とインタビューで語っておりまさにお告げのような夢を見たようだ。
今作のスゴイところはなんといっても640万ドル(約7億くらい?)の製作費に対して7800万ドル(約80億くらいかな)の興行収入を得ているところ。
そら続編も作りたくなるわ。ちなみに以前ここで紹介したエイリアン2も脚本している、雰囲気がかなりT2に似ていてちょっとそこは納得した。
さて今作の魅力はターミネーターの初期設定が堪能できる点にあるだろう、筆者としてはターミネーターのクオリティーの問題だったのか分からないがターミネーターの皮膚が劣化し腐り始め異臭を放っていると文句を言われるシーンは未来であろうと肉体を人工的に作ったとしてもきっと腐るだろうというジェームズキャメロンの想像力の豊かさなのか見落としなのか分からない作りこみすぎた演出が逆に面白さに繋がっていて印象的だった。
現代人の感覚であればおそらくそこになんの疑問も抱くことなく触れることもなく「肉体?人工皮膚なんだから腐らないっしょ、見た目だけだからね」で終わるものを当時の人間の想像力が作品にスパイスを加える結果になった。
次に脚本の素晴らしさだが、普通は主人公であるジョンコナーに注目しジョンコナーとターミネーターのバトルものになってしまうのが関の山だろうが今作はその母親という弱い立場の人間の暗殺を試みるというのも斬新だ。機械による論理的思考であればこその選択であろう、実によく練られていると思った。
闘えない、逃げる以外の選択肢がない人間をどう生き延びさせるのかというところにスリルを感じるしサラを助けるためジョンコナーの仲間のカイルが助けに来ることで逃げるしかできないサラの動きに闘う選択肢を加えているもののカイルがいるかどうかに左右されてしまうところも作品を面白くしている。
そして意図があったのかは分からないが作中でT2に繋がっていくようなサラの勇ましさと強さが終盤に向けて徐々に表れていくシーンはジェームズキャメロンの策士ぶりが感じられるしサラコナーの成長を表現していてすごく面白かった。
ラストの結末はしょぼくて個人的に好きだ、あのたこせんべいみたいな姿がたまらない。
ラストは若干しつこいしちょいちょい安っぽいが当時の技術からしたらできること全て100%出し切っていると思うし冒頭から終わりまで全体の流れもよく、ホラーともとれるがホラー映画とは違う独自の路線を確立している今作はT2以上の出来だと思っている。
メカ描写も満載で後世に残すべき名作トップ10に入る、退屈しないいい映画だ。
以上
ダダンダンダダン♪
てりりーりーりーりー