ロッキーホラーショー 唯一無二意味不明!(4.2点)

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ロッキー・ホラー・ショー [ ティム・カリー ]
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ロッキーホラーショー 1975年公開

総合評価 4.2点 / 5点満点中

結婚したての夫婦が車で移動中パンクしてしまい近くの屋敷に避難する。その屋敷の主フランクはガーターベルトを着け派手なメイクをしたとてつもなく個性的な人で人造人間まで作っていた!というのがおおまかなストーリー。

説明がよく分からないだろう?私も最後まで見たのによく分からなかった。

しかし75年当時にドラァグクイーンな出で立ちと完成された世界観、元がミュージカルなだけあって退屈しないテンポのいい展開(切り替わりが早くてめまぐるしいが)、そしてラストの「夢にならなきゃ」というメッセージを込めた人間的なテーマに至るまでを2時間以内に収めたことが素晴らしい。

なにより「唯一無二」である独特な世界観はこの映画以外では見れないし、この空間を70年代に作ったことが単純にスゴイ。

昔の映画というとやはりカメラワークが遅かったり撮り慣れていないような撮り方がどこかしらで見えて「ああ、昔の映画って感じだな」と思うのだが今作では特にそんな印象は受けなかったしむしろ現代でも通用する迫力のある映像とそれをスピード感のある見せ方でオーディエンスに投げかけるカメラワークはいい意味で時代錯誤といえよう。

次にロックファンなら一度は聞いたことのあるあのミートローフが出演しており、すぐ殺されてしまうもののロックファンにとってはかなり貴重な文献となっていることもポイントが高い。私も昔はアルバムを買っていたが久しぶりにこんなところでミートローフをお目にかかれるとは思ってもみなかった。

さてここまでべた褒めであるわけだが今作は前述したように「意味が分からない」のである。

理解が追いつかないうちに終わるようなスピード感はむしろ芸術的でまさにミュージカル的であるが、ミュージカル映画をここまでミュージカルらしく一本の映画に仕上げるってことがそもそもスゴイ。ゆえに言ってることは意味を嚙み砕いたところでおそらく何も深い意味などなさそうだし筆者もその点に関しては問題視してはいない。

ミュージカルは説明的すぎても面白くないしこのくらい意味ありげで無意味な方がらしさがあっていいのかもしれない。ミュージカル映画の最適解ともいえそうだ。

当時ロックを聞くと堕落する、あれは悪魔の聞くものだのなんだの言われていた時代だったもんでロックと自由奔放なセクシャル、快楽主義で破滅的な性格をミックスさせて誕生したのがフランクだと解釈しているが大方合っているのだろう。

いろいろ語ってきたが、正直上手く説明できる映画ではない。

しかしただただ面白いのだ。

やはり映画や絵画など作品というものは「その作品からしか見れない景色」や「この人の世界観は他のどの作品とも類似性がみられない」というオリジナリティが高い要素が絶対に必要で、それを強烈にこの作品からは感じれたということが重要なんだと思う。

それこそこの作品を超える作品を作るのは不可能だ

なぜなら完成しているから

ここまで完成した作品はそうそうないからだ。

もちろん歌詞はくだらないものもあるしセクシャルなだけで深みもないのは事実だがラストまでしっかり盛り上げ謎のまま謎に面白い印象を与えて終わるのはとてつもないぞマジで!

まぁ四の五のいわずに見てみなさいな

以上

「夢にならなきゃ」

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