今回は安定。
映画忍たま乱太郎(1996年公開)
総合評価 4点 / 5点満点中
忍たま乱太郎の映画第一弾。
しんべヱの荷物がドクタケに盗まれてしまい、それを取り返しに向かうのだがドクタケの悪だくみを知り阻止しようと奮闘する話。
とても面白い。
きり丸の本気
この映画はファンの間できり丸の伝説回と呼び声高いのだが、それは冒頭で見れるきり丸の女装姿と女声のクオリティの高さゆえである。
いまだに信じられないが田中真弓さんの演技である。役者さんすげぇ。
そして96年当時のあの頃のきり丸が見れるというのはやはり感慨深い。
土井先生のご褒美
今作では土井先生の女装が見れる
女装姿での利吉くんとの絡みも人気だ。
私もこの作品は、この土井先生のご褒美目当てで見るくらいなので定期的に摂取したい栄養と言わざるを得ない。
山田先生の女装姿もしっかり見れるぞ!
はっきり言って女装するまでの流れも見事で、ここに至るまでのストーリーのテンポの良さが心地よかった。
コミカルな1年生
今作は全員集合並に当時の学園内の人物はほとんど出てるはず、当時からいる先生や生徒を確認する資料としても優秀だ。
そしてなんといっても1年は組の生徒達がコミカルで可愛い。
団蔵の五色米を追っていくシーンで見れるコミカルさとラストの追走劇はとても愛らしく、忍たま乱太郎という作品が子供を楽しませるために尽力してきた作品であることを再認識させてくれる。
40分に詰め込まれた愛
ここまでいろいろ書いたが盛り沢山の展開に加え作品への没入感が凄いのに40分の短さにまとめられているのは驚きだ。
内容が濃いのに無理のない展開や設定、ラストのスピーディーな描写、見応えは十分なのに40分という短さ、ここまで綺麗にまとめられていると凄すぎてなにも言えない。
海外の映画では2時間越えの内容が薄いうえに後半グダグダの映画が多いことがよくあるが、垢を煎じて飲ませたい。
40分ということは少々急ぎ足なのか?と思うかもしれないが単純に無駄がないということで無理に詰め込んだり端折ったりしているわけでもないのがまた凄い。
まとめ
今作は利吉くんのピンチ、土井先生との絡み、女装、90年代の忍たまらしさ全開のアクションと40分にまとめた技量を楽しめる作品となっており、下手なハリウッド映画より何倍も楽しめることを断言する。
あの頃のハチャメチャな忍たまらしい展開も勢いがあって面白いし、ファンならずとも楽しめる作品だ。
どうしても欠点をあげなければならないとすると、今作は時間の都合からか土井先生のよくある解説がないことくらい。
あれが当時は楽しみであったゆえ、そこは少し残念であった。
以上です、また来てくださいね。