プレデター ターミネーターの3倍輝いているシュワちゃん


プレデター 1987公開

総合評価 4.2点 / 5点満点中

最新作も面白そうなプレデターの1作目。アーノルド・シュワルツェネッガー主演の今作ははっきり言って面白い。ダイハードやチャイルドプレイ、エイリアンなどにも言えることだが1作目の面白さってなんだろうね?私が思うにザックリとした全体像があるなかで変更も交えながら進化させていく過程も込みで描かれていくから面白いのではないかと勝手に思った次第だ。


ストーリーは行方不明者奪還のため派遣されたシュワちゃん率いるコマンドー部隊が密林に赴き予期せぬ敵プレデターと闘う物語が本筋だ。

この映画を簡単に見るとプレデターVSコマンドー部隊という安直な構図に感じるかもしれないが脚本が素晴らしい事に是非注目してほしい。

私が素晴らしいと思った点は二つ

コマンドー部隊のそれぞれにドラマがあり今作の短い時間の中でそれを表現していることが1つ。例えばマックとブレインの関係性についてだが、今まで苦楽を共にしてきた戦友に対する描写にリアリティがありこの映画に深みをもたらしていることは言うまでもない。

そして2つめはなんといってもシュワちゃんとプレデターのサシの闘いが頭脳戦であり普通のアクション映画の範疇では表現できない高みにある表現だという事だ。

はっきり言ってこの映画以外では見れない手に汗握る戦闘シーンと迫りくるプレデターの見せ方は最高級。

中盤の仲間が次々殺されてしまうシーンはあくまで前菜でありシュワルツェネッガーVSプレデターを盛り上げるための演出に過ぎないことは見ればわかっていただけるだろう。

そんなラストに向けての展開では、武器を失ったシュワちゃんが普通諦めて逃げるか絶望するようなものを自作の弓矢と古いトラップでプレデターとやりあおうとする描写に熱くなるしプレデターが熱を感知していることを偶然発見して目には目をな展開を繰り広げるあたりが今作の一番の見どころではないだろうか?

なによりこの設定と脚本考えたの素晴らしく頭がいいなと思う。

プレデターって結局なんじゃい!ってなことはさておき、この1作目ではそのあたりを語らず淡白に強者VS強者の物語として描いている点はやはり素晴らしいの一言に尽きる。そういった意味で無駄がなく続編も気にならないくらいに今作で満足できる仕上がりになっている点は当時の映画黄金期を象徴していると言っても過言ではないだろう。

ちなみに今作の監督はラストアクションヒーローの監督でもありどちらの作品にもシュワちゃんとリトルリチャードが関係している点に関して私はすんんんごく気になっている。

まぁとにかく練りに練った細かい設定のよい例であるこの作品プレデターは映画好きなら見ない訳にはいかないだろう。

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