4月 2025

SFホラーの金字塔

下ネタかよ

シガ二ーのたたかい

しっかりSF

地味だけど秀逸なラスト

まとめ



(↑は6作品パックです。1~コヴェナントまで収録)

エイリアン (1979年公開)

総合評価 3.6点 / 5点満点中

エイリアンシリーズの第一作目

主演のシガ二ーウィーバーが乗る宇宙船が地球帰還途中に小惑星に寄り道するのだが、その寄り道が命取りとなり船員がエイリアンに寄生されてしまう。

エイリアンは人間より大きく成長し、その異常なスピードと攻撃性で次々と船員を襲う といった話だ。

ブレードランナーなどで有名なリドリー・スコットが監督した今作は、以降長く続く作品になったが、3から監督が代わるなど不安定な時期に入ると面白さが激減したり意味の分からない設定が増えたりしていったので時間がある方はその遍歴を見て楽しんでもらえると幸いだ。


下ネタかよ

エイリアン雑学では結構有名な話で私も過去に聞いたことがある話なんだが

エイリアンの造形は男性器をモチーフに作られたそうだ。

これはデザインを担当したH・R・ギーガー氏がそもそも性的表現を入れた作品を作る人だったようなので必然だったようだ。

とはいえアメリカのバンドKoRnのマイクスタンドのデザインや自身のバーの店舗デザインなど活動の幅が広かったことも伺える。

ちなみにエイリアンデザインは原作者の案だという話も聞いたことがあるのだが調べたところデザインがまとまらずギーガーに依頼したという経緯が記されているのでこちらは間違いのようだ。


シガ二ーのたたかい

この作品は言わずもがなシガ二ーウィーバーの出世作。

ゆえに彼女がエイリアンと闘う姿が人気なのだがオーディションの逸話も面白い。

当初メリルストリープが候補にあがっていたが都合がつかず断念、ここで無名のシガ二ーウィーバーに目をつけオーディションに呼ぶことにした。

だが建物を間違えて遅刻したらしく態度もそっけなくて反感を買ったそうだが演技の評価がよかったので採用したそう。

そんなシガ二ーの演技は流石で力強さも感じられる。ターミネーター2のリンダハミルトンみたいな女性の力強さと弱さがよくマッチしている。

ただの男性器をモデルにした化け物と女性が命がけで闘っていると考えるとバカバカしくておかしく思うが緊張感がある演技はこの時代の役者魂みたいなものを感じられるのでそこがよかった。


しっかりSF

中盤あたりは少々地味に感じる。

エイリアン、宇宙船、船員、それぞれの要素に宇宙感はあれど船内を逃げ回っているので宇宙感というと薄い。

今だから余計にそう感じるのかもしれないが意外と内装とか普通じゃね?とか宇宙船の中身ってこんな地味なの?と見ていて感じる。

スターウォーズとか見慣れてしまっていると中盤はちょっとつまらないかも。

しかしラストに向け加速するSF感と設定の数々は面白く、最後に畳みかけていく展開はこの作品の最大の見せ場のように感じる。

しっかりSFじゃん!最初と最後が特に!

と思ってもらえると思う。


地味だけど秀逸なラスト

これはあくまで個人的な感想だが2に比べると地味なのに2より手に汗握る感があって純粋に演出はこっちの方が好き。

リプリーも強いとは思うけどそもそも非力な女性であり、結局はもう自分の力で追い払うなんて無理でしょ!と開き直り知恵を使ってエイリアンと決着をつけるラストはマジで面白い。

下着姿で隠れるとことかはちょっと面白い、でもそれだけ切羽詰まってて余裕がない表現描写なんだなと思うとまた違った面白さがある。


まとめ

この作品はエイリアンとは何かについて1から10まで説明してくれているような映画なのでエイリアンを知りたい人にはオススメである。

なぜ溶けるのかとか強いのかとか、寄生されるとどうなるのかとか全部詰まってる。

2でさらに怖さが増したり種類が増えたりするのは別の面白さだと思うのでエイリアン単体に対して理解できる作品として1は一番わかりやすいしホラーとしての完成度もかなり高い。

それこそチャイルドプレイ1が好きな人などであれば楽しめるだろうし、恐怖表現にも定評がある今作はあなたのホラー映画好きの扉を開くきっかけにもなるだろう。

以上

また来てくださいね。

Read more

こんにちは甲直樹です。

この猿の惑星は傑作です。

実体験から生まれた話

猿の人間っぽさ

戦闘シーン

最後に


猿の惑星(1968年公開)

総合評価 4点 / 5点満点中

チャールトン・ヘストン主演、いまや知らない人はいない名作。

テイラー船長(チャールトン・ヘストン)率いる4人を乗せた宇宙船が宇宙飛行中にトラブル発生、とある惑星に不時着する。

その惑星こそ猿たちが文明を築いてきた猿の惑星である。

船長と生存したクルー達は猿に捕まってしまいピンチに陥るが意思疎通がとれる珍しい人間として研究対象にされてしまうも生き延び、なんとか脱出を試みる。という話。


実体験から生まれた話

この猿の惑星の作者ピエール・ブールは第二次世界大戦時、日本軍の捕虜になった経験がある。

その実体験から猿の惑星を思いついたという話があるが、どうやら事実のようだ。(TVでもやってた)

そんな作品が日本でヒットしたというのは皮肉なもの。

それはさておき今作は68年公開の作品としては異常な完成度と異質な世界観を表現しており、これが今見ても面白いし唯一無二の名作と語り継がれる所以だと思う。

ヒットを機に続編が作られたりティムバートンが後にリ・イマジネーションしたりしている(2001年)が正直この1作目を超える評価は得られていないと思う。

(実際70年代の続編は評価がそんなに高くない傾向がある)

それはなんといっても特殊メイクとショッキングな展開とラストの秀逸さに他ならず、ストーリーが面白ければ多少古い表現に見えても関係ないことを証明しているからだ。

私はこの映画を死ぬまでに見るべき1本に選出したい。


猿の人間っぽさ

出てくる猿のイメージはなんとも可愛げがあり好感が持てた。

そして人間と同じように軽い恋愛描写があったりして親近感を覚えることで、そこも面白く映った。

ただの化け物や悪いキャラクターとして猿を描くのではなく人間と変わらない内面を描くことで

「人間も猿も進化したところで行き着く先は一緒。結局どちらも同じ動物なのかもしれないな。」

と見るものに語りかけている気さえする。とても考えさせられる。


戦闘シーン

今作はあくまで68年作品だということを考慮して、それを大前提として見てほしい。

ゆえに今回は戦闘シーンに関しては評価していない。

もちろん人間を追い回す迫力あるシーンもあるが、こん棒で殴られるゴリラのシーンは滑稽すぎて笑ってしまう。

私はこのシーンがお気に入りなので是非注目してほしいが、当時は本気の演出だったろうしここだけで評価が下がってしまうのは残念なのであくまでこういうものなのだと解釈していただきたい。


最後に

68年当時の名優達と言われても私もピンとこないし、そこはもう仕方ないとして純粋にストーリーの面白さを感じ取ってもらえれば十分だと思う。

中には古すぎてよく分からなかったとか、やっぱり技術的に今の映画よりは劣って感じてしまうとか、感じ方は人によるだろう。

しかしあの当時の技術力と表現力だからこの作品が作れたという部分を切り取って考えてみれば面白く感じるし、単純に凄い事だと理解できるはずだ。

現代映画の礎を築いた作品の1つであるということに敬意を表して映画ファンならば見ておくべき1作といえるので、この面白さを是非大画面で見てほしい。

以上

また来てくださいね。

Read more

今回は安定。

最強の軍師はコチラ


映画忍たま乱太郎(1996年公開)

総合評価 4点 / 5点満点中

忍たま乱太郎の映画第一弾。

しんべヱの荷物がドクタケに盗まれてしまい、それを取り返しに向かうのだがドクタケの悪だくみを知り阻止しようと奮闘する話。

とても面白い。


きり丸の本気

この映画はファンの間できり丸の伝説回と呼び声高いのだが、それは冒頭で見れるきり丸の女装姿と女声のクオリティの高さゆえである。

いまだに信じられないが田中真弓さんの演技である。役者さんすげぇ。

そして96年当時のあの頃のきり丸が見れるというのはやはり感慨深い。


土井先生のご褒美

今作では土井先生の女装が見れる

女装姿での利吉くんとの絡みも人気だ。

私もこの作品は、この土井先生のご褒美目当てで見るくらいなので定期的に摂取したい栄養と言わざるを得ない。

山田先生の女装姿もしっかり見れるぞ!

はっきり言って女装するまでの流れも見事で、ここに至るまでのストーリーのテンポの良さが心地よかった。


コミカルな1年生

今作は全員集合並に当時の学園内の人物はほとんど出てるはず、当時からいる先生や生徒を確認する資料としても優秀だ。

そしてなんといっても1年は組の生徒達がコミカルで可愛い。

団蔵の五色米を追っていくシーンで見れるコミカルさとラストの追走劇はとても愛らしく、忍たま乱太郎という作品が子供を楽しませるために尽力してきた作品であることを再認識させてくれる。


40分に詰め込まれた愛

ここまでいろいろ書いたが盛り沢山の展開に加え作品への没入感が凄いのに40分の短さにまとめられているのは驚きだ。

内容が濃いのに無理のない展開や設定、ラストのスピーディーな描写、見応えは十分なのに40分という短さ、ここまで綺麗にまとめられていると凄すぎてなにも言えない。

海外の映画では2時間越えの内容が薄いうえに後半グダグダの映画が多いことがよくあるが、垢を煎じて飲ませたい。

40分ということは少々急ぎ足なのか?と思うかもしれないが単純に無駄がないということで無理に詰め込んだり端折ったりしているわけでもないのがまた凄い。


まとめ

今作は利吉くんのピンチ、土井先生との絡み、女装、90年代の忍たまらしさ全開のアクションと40分にまとめた技量を楽しめる作品となっており、下手なハリウッド映画より何倍も楽しめることを断言する。

あの頃のハチャメチャな忍たまらしい展開も勢いがあって面白いし、ファンならずとも楽しめる作品だ。

どうしても欠点をあげなければならないとすると、今作は時間の都合からか土井先生のよくある解説がないことくらい。

あれが当時は楽しみであったゆえ、そこは少し残念であった。

以上です、また来てくださいね。

Read more

こんにちは甲直樹です。

びっくりするほど意味が分からない映画を紹介します。


トイズ(1992年公開)

総合評価 2点 / 5点満点中

もう説明不要ですね主演はロビンウィリアムズ

スクールオブロックやトイストーリー2のジェシーを演じたジョーンキューザック、そしてハリーポッターのダンブルドア役を務めたマイケル・ガンボンなど今となっては錚々たる顔ぶれの映画です。

そしてBGMも豪華でエンヤ、パットメセニー、グレースジョーンズ、フランキーゴーズトゥハリウッドなど中身を見ると凄まじいことになっている、のにも関わらず面白くない。

期待しないでくださいね。


ロビンウィリアムズの無駄使い

今作はおもちゃ工場の社長が危篤になり社長の兄(ずっと軍人をやっていた)を呼び出し会社を任せるところから話が始まる。

この会社を相続してもらう大事な場面で

社長はプロペラ付き帽子を被って対面する。これがめちゃくちゃふざけており、このプロペラが止まると社長の心臓も止まるという意味わからない設定になっている。

そしてプロペラが止まり死んでしまうのだが、この社長の息子がロビンウィリアムズ演じるレスリージボなのだ。

で、葬儀のシーンに移るのだがロビンウィリアムズが葬式なのにふざけたゴーカートに乗って向かっていきなり不謹慎。

その後社長の兄が就任するが謎に息子が出てくる展開になり来たら来たで黒人で意味が分からない。

そんな意味が分からない展開が続くなか、新社長は元軍人であることを引きずっておりオモチャにミサイルや弾丸を仕込みオモチャで戦争を助長しようと企むといった話である。

ストーリーのつまらなさと明らかにB級映画な展開にロビンじゃなくてもっと安い俳優さんを使った方がよかっただろうと思わせる無駄使い感が半端ないのだ。


ずっと意味が分からない

この作品は最初はちょっとだけ面白い、それはロビンのギャグが面白かったり喋りに魅力がある描写があるのでそこだけ切り取ればなんか面白い映画なのかな?と錯覚をするからだ。

しかしこの最初の面白さがピークでそこから一向に上がっていかない平行線な感じが残念な映画に仕上げている。

前述したプロペラが心臓と繋がっている設定、全体的にチャーリーとチョコレート工場のオモチャ版みたいな世界観と、にも関わらず恋愛模様はアダルトに描いていて子供がターゲットなのか大人がターゲットなのか分からない点など設定の一つ一つを取り上げても腑に落ちるものが一個もないのだ。

無理矢理とはいえ一番理解できる点は

新社長が元軍人なのでオモチャ兵器を作ってそれを子供に操作させて戦争を優位に進めるといった思想だけである。

これが一番理にかなっていると言わせる時点で、相当おかしいことに皆さんには気付いていただきたい。

そして新社長の愛人と新社長の息子が肉体関係を持っていて三角関係であることが分かって敵対することになったり、一応主人公から見て新社長はおじさんにあたるのにそんなのお構いなしに家族間での殺し合いに発展していく。

そんなハチャメチャがまだまだ続く。


海豚ってなんだよwwww

後半で海豚という生物兵器のようなものが出てくるのだが、そもそも生き物なのかなんなのか何の説明もないうえに最後まで全体像が明らかにされない。

水の中でしか行動できないような描写があったくせに簡単に水陸両用に適応させるシーンがあったりともう滅茶苦茶である。

水陸適応できるようにしたわりに今度は地中から出れないという謎の習性と両肩にキャノン砲が内蔵されていてそれでロビンを狙うシーンは笑ってしまった。

構想10年の映画だそうだが、人間考えすぎるとろくなことがないのかもしれない。


衝撃のラスト

先ほど紹介した海豚が新社長を倒してハッピーエンドになるのだが、そこも意味が分からない。

しかも主人公の妹がいるのだが、その妹がロボットであることが発覚するのも意味が分からない。

普通主人公がそこは綺麗に治めるもんじゃないの??と思うのだが、やっぱり最後まで意味が分からないのかと落胆する。

冒頭からしばしミュージカル的なシーンが挿入されていて、ラストでもハッピーエンドを強調するように入れられているのだが、いやいやそんなハッピーエンドな感じじゃなくね??とツッコミたくなる。

結局両肩に武器を仕込んだ危険な生物の海豚は逃げたのか始末されたのかも謎のままで気になることがなにも解決されないのだ。


まとめ

この映画は表面的に見ると

主人公達が創業から守ってきた子供のためのオモチャ、愛されるオモチャを守り軍事利用されたオモチャを倒して平和を、俺たちのおもちゃを取り戻す!

というストーリーのはずがラストの戦闘シーンでロビン達はあっさりオモチャ達を見捨てる。

なんなら盾にするし放り投げて集中砲火を浴びせるなど、本当にお前らはおもちゃを愛してるのか?と疑問しか湧かない行為をする。

相手側は実弾を使っており味方のオモチャは頭を吹っ飛ばされているのに人間はずっと隠れているから無傷で理不尽すぎる。

ちょっとだけ味方が撃たれるのだが流血描写はない、どこで子供に気をつかってんねん!!!

しっかり性的なシーン入っとったろうが!

とここまで書いても半分くらいしか伝えられてないと思うからもう終わりにしたいと思う、自分でもよく分からないものを分かるように伝える難しさを感じている。

今まで4回は見たが高校生の頃見たときは理解不能な映画だった。

間違っても買わない方がいい

ネトフリで十分だし2時間耐久できたらこの気持ちを共有しに来ていただきたいと切に願う。

以上です、また来てくださいね。

Read more

ひどい

こんにちは甲直樹です。

今日の映画もひどいです。


FALL (2022年公開)

総合評価 1.8点 / 5点満点中

女性二人がなんか凄いことしちゃおうよ!するする!

って言って使われなくなったTV塔に登って降りれなくなる映画。

この映画のクソなところは塔に登る動機が自分勝手で自業自得でバカすぎるところ。

自分たちの記録を残すだのなんだのとインフルエンサー的な女性が主導となり

友達の女性を誘って鉄塔に登っていくんですが、バカすぎる。

はしごが壊れて取り残されて、どうするどうするってなるんですが

そもそも登るなよ

なんなら誘われた女性は鉄塔に登る前、登山で恋人を亡くしてます

それを知ってるのに誘う方も誘う方だけど行く方も行く方だ。


モタモタモタモタ

塔から降りれなくなったものの降りなきゃしょうがない

頑張って降りようとするけど怖いからモタモタします。

このモタモタがテンポ感を損ない見ててため息が出る。

やっぱりできないいい!!とか言うシーンにイライラッッ!!とします

どうしてこんな目に!?

いやお前らの自業自得だろ!!

こんな感じです。

バカとしか言いようがなくて30分くらいで時計を見て「まだ30分しか経ってねぇの?早く終わらないかな」と思いました。


塔の上はもう見飽きたわ

無論この映画は塔の上から降りれない

だから基本塔の上が映る。

ずッッッッと同じような画

飽きるのですよ、これが。

しかも前述したモタモタ&怖がる描写で見る意味を30分で見失っていますから45分以降が地獄でした。

ネタバレになっちゃいますが、恋愛模様をぶっこんでいるシーンがあります。

その恋愛裏事情いる?????ってなる

恋愛模様がありますが見応えゼロ。

こうなってくると企画に対する疑問、製作陣に対する疑問でいっぱいです。

予測できたのではないか?と。

世界的には興行収入173億円(製作費3憶)を記録していてめちゃくちゃ成功しているが、なぜそこまで売れたのか疑問でしかない。

主演のキャロラインカリーが人気だからとしか考えられないほどストーリーの完成度は低い。


どこがスリラーやねん

一応サバイバルスリラーというジャンル。

どこがスリラー?

たしかに感情移入すると手に汗握って冷や冷やする映画だとは思うが・・・。

最近の映画はよく分からない。


まとめ

その興行収入は北米などアメリカ国内での収入がほとんどを占めていると考えられる。(日本での興行収入情報がない)

ゆえにやはり英語圏人気が絶大だったと考えられる今作は、その成功した記録をもってしてもお世辞にもオススメできる内容ではない。

他のレビューを見させていただいても星1の方がチラホラいたし、やはり日本人には理解しがたい内容なのかもしれない。

インフルエンサーなどSNSが取り巻く現代人の頭の悪さを表現した映画という見方もあり、なるほどそう見ると面白いかもと思ったが本編の面白さを底上げするには至らないので評価は変わらない。

時間を無駄にしたと落胆する可能性が極めて高いため映画好きは期待して見ない事。

むしろこのくらいシンプルにスリルを味わいたい方やバンジーとか高い所が好きな方にはいいかもしれない。

映画としては微妙な作品でした。

以上です、また来てくださいね。

Read more

どうも甲直樹です。

今日はサウスパークというアニメの映画です


(※今買える新品はこの輸入盤だけです、日本語で見たい人は中古かネトフリで。)

サウスパーク無修正映画版(邦題)(1999年公開)

bigger,longer&uncut(本題)

総合評価 2点 / 5点満点中

言わずと知れたアメリカの酷いアニメ、サウスパークの映画だ。

ハッピーツリーフレンズほどのグロ表現はないものの軽いグロ表現があったり、ちょっとした事でキャラクターが吐いたりするシーンがあるので苦手な人にはオススメしない。

設定上はまだ可愛げのある小学生の子供たちの話なのだが、マセた子がいたり先生の教育方針がおかしかったり、周りの大人達が極端な思考をもっていたりするのでそれに子供達が振り回されるような話である。

今作はそんなサウスパークという田舎町の映画館でカナダのR指定映画を子供達が勝手に見てしまうところから始まる。

すっかりFワード(放送禁止用語)を覚えて言いまくっていた事で親たちに怒られ映画鑑賞禁止が言い渡され事態は収束するかと思いきやエスカレートして最後にはカナダとアメリカの戦争が始まることになる。(飛躍してるけど本当の事です)

正直ファンだけが見ればいいようなこの映画の見どころを話そう


サウスパーク入門

サウスパーク好きならハマる作品ではあるが、正直TV版とやってること大して変わらないし特別面白いわけでもない。

いわばクォリティーが安定しているともとれる内容なわけだ。

つまりこれから入ってもTVから入っても一緒ってこと。

だからこれ見て本編見なくてもいいし、逆もしかりだと思う。

この映画に関して言えばむしろ大した話でもないのに1時間20分使ってる。

そしてサウスパークのお家芸的な差別発言、差別表現が今作でも6割くらいは占める。

だから要点はしっかり抑えているので入門書でもいいんじゃないのって思う。


つまんないよ

排他的思考で優生思想の人なら見ても何も感じないのかもしれないが、この映画のつまらないところは人種差別を平気でするシーンが多いところだ。

カナダ人はみんな同じ顔だとか、殺してもいいみたいな事を言ってカナダ人と戦争を始めて無抵抗のカナダ人を撃ったりするシーンがあったが、アニメといえど流石にどうかと思う。

当時はまだゆるかったから許されていたのだろうが、あまり気持ちのいいものではない。

さらには黒人差別描写もあったし、カナダ人をユダヤ人のように収容するシーンもあったのは問題がありすぎる。

ケニーというキャラクターが死ぬのがお決まりで今作でも死んでしまい地獄に行くシーンがあり、そこにヒットラーやガンジー、フセイン元大統領がいるという描写もなかなかだ。

こんなことを平気で採用して映画にするなんて凄い神経をしている。


まとめ

もうあまり書きたくないので終わりにしようと思うが、ファンがいたら申し訳ないのだがとてもじゃないが面白いとは思えないな。

控えめに言って最低だと思う。

キャラクターの可愛さとかギャグの面白さは多少共感できる部分もあったのでそれらを考慮して2点にしたのだが、とりあえずカナダ人に謝ってほしい。

ビーバス&バットヘッドのようなバカだから仕方ないよなという愛嬌の部分が感じられる作品であればある程度の失言は許容できるものの、それがない確信犯なところが不快であった。

このような映画が二度と現れないように世界平和を願って祈りたいと思う。

以上です、また来てくださいね。

Read more

こんにちは甲直樹です。

今日は酷いですよ。


アンツ(1998年公開)

総合評価 0.3点 / 5点満点中

今でこそシュレックやヒックとドラゴンで有名なドリームワークスの1作目。

ドリームワークス共同創業者ジェフリーカッツェンバーグが当時ディズニーを抜けて製作された今作はディズニーのバグズライフとアンツの公開日争いでバチバチだったことは有名な話。

カッツェンバーグは「ロジャーラビット」、「美女と野獣」、「リトルマーメイド」などをヒットさせディズニー第二次黄金期を作ったすごい人である。

しかしこのアンツに関しては酷い

本当に面白い要素がない

その理由を解説していこう。


キャラに魅力がなさすぎる

バグズライフと似ていてアリの巣を守る事に疑問を感じた主人公ジーが戦争に行ったり外の世界を知ったりしてアリの巣に戻って巣を守る人生を選ぶ。みたいなよくある話だ。

アンツ公開年にバグズライフが公開されているのだが、アンツの興行収入1億7千万に対しバグズライフの興行収入19億6千万(日本での興行収入)である。

ぼろ負けである。

はっきり言って見ただけで内容が負けてると思った。

筆者はバグズライフも見たことがあるが世界観が違いすぎる。

ゆえにキャラクターのデザインと表情に個性が感じられない。

そして可愛くない

変にリアルに寄せていて気持ち悪い

だからキャラクターに何をさせても気持ち悪い

しかもデカいダンゴムシみたいな虫も出てくるがそれも気持ち悪い、アリの下半身が真っ二つに切れるような描写も気持ち悪い。

おわかりいただけただろうか

とにかく気持ち悪いが浮かぶのだ

これがまず大きな敗因といえる。

後にこの気持ち悪さを武器にシュレックでやっと独自路線を見出してドリームワークスは地位を確立するのだが、子供の頃の自分にとっても今の自分にとってもただただ気持ち悪いイメージしか残っていない。

キャラに魅力がないとここまで面白くなくなるのかと唯一分からされた映画だ。


声優豪華なのに

もうキャラに魅力がないのは仕方ないとして、中身で勝負だ!と考えを変えよう。

主人公ジー役はウディアレン

ジーが恋する王女役はシャロンストーン

ジーの友達役はシルベスター・スタローン

ジェニファー・ロペスやリーサルウェポンのダニーグローバーまで出ている!!

ビックリするほど豪華!結構すごいぞ

でも違うのよ!!!!!

もしこれが実写とかなら、馬鹿馬鹿しいかもしれないけど実写だったならまだよかったのよ!!

声優として名優達を起用したのがこんなにも仇になるとは誰も思わなかったろう。

本当にキャラが魅力的でさえいたら、こんなことにはならない顔ぶれだったのになぁ・・・。もったいねぇ。

みそにうんこ入れたらうんこなのよ


ストーリーもひどいよ

今まで表面的に内外を見てきたが、ストーリー構成もひどい。

ディズニーでよくあるダンスシーンがこの作品でもあるのだが、曲がよくないのかお世辞にもノリについていけない。

それにシリアスなシーンもいらないし、リアリティにこだわりたいのかファンタジーにこだわりたいのか明確ではなく、ちょっとだけ人間の生活圏内の描写が入ってきたり(その描写がまた一段とダサい)表現したい事はそもそも何なのかが伝わってこない。

戦い→安い恋愛→ラスト

助け合うことが大事だ!

いや終始迷走しすぎだろと言いたくなるのだ。


まとめ

低評価をしたのは嫌いだからでもなくディズニーの回し者だからでもない。

中立としてしごく真っ当な感想として0.3点にした。

シュレックにはシュレックの良さがあるようにこの映画にも良さがあるはずと思ったのだが、見ていて退屈だと感じさせる映画はやはり低評価を付けざるを得ない。

ストーリーのありきたりさ、キャラの気持ち悪さ、安い恋愛模様、ちょっとだけどグロ表現あり、そしてトイストーリーの表現を継承したかったらしくてそこにこだわった結果別にこのシーンいらなくね?と視聴者に思わせてしまう隙を作ってしまうあたり。

とにかく惨敗なのだ。

こういった事を糧にシュレックで返り咲いた点は凄いことなのだが、今作については金と時間を返してほしいレベルなのでDVDを買うなら自己責任でお願いしたい。

以上です、また来てくださいね。

Read more

こんにちは甲直樹です。

今日は音楽映画を紹介します。


海の上のピアニスト(1999年公開)

総合評価 3.7点 / 5点満点中

客船に捨てられていた赤子を黒人機関士のダニーが拾い育てるところから物語は始まる。

その赤子に1900(ナインティーンハンドレッド)と名付ける。

1900が8歳の時にダニーは亡くなってしまうのだが、葬儀の時に聴いたピアノがきっかけでピアノを弾くようになり瞬く間に天才ピアニストとして才能を開花させていくといったお話だ。


ダニーいい人

冒頭の見せ場だと思うんだが、本当に誰の子供かも分からないような赤ん坊を拾って愛情込めて育てるダニーの人間性はとてもよかった。

そんなダニーを演じたのはビル・ナンという俳優さん。

調べるまで全然気付かなかったがスパイダーマンのロビーロバートソン(デイリービューグル社の社員)役の方だった。↓

全然ちがうじゃん


過程が面白い

そしてピアニストとしての頭角を現した1900は大人になっていきます。

この映画はもちろん演奏シーンがメインではありますが、生まれてからラストに至るまでのその過程を見ることが一つの面白さだと私は思ったので、人間ドラマの面白さと音楽映画の面白さを併せ持った映画だといえますね。

そして船に揺られながらピアノを弾くシーンやピアノバトルをするシーンはピアニストにも音楽好きにも響くはず。

そんな良作だと思います。


1900役のティムロス

1900を演じたティムロスはパルプフィクションという映画の強盗役が有名です。

最初と最後に出てくるハニーバニーとか言ってた強盗です。

ほかにも結構出演作あるんですが、なんかそんなにイメージがないですね。

ちなみにパルプフィクションの前の作品にも出てます。

今作でのティムロスは、自分の勝手なイメージですがフワフワとした世捨て人みたいに映りました。

ピアノ弾く以外のことはどぉぉぉぉだっていんだよ俺は

みたいな雰囲気がしてるんです。

しかしピアノを弾くと変わるみたいな、そんなギャップがよかったですね。


まとめ

音楽映画って基本サクセスストーリーみたいなのが多いと思います。

しかしこの作品はラストが凄いです

え!そんな終わり方する!?

ってなります。

そのピアノに対する情熱はスゲーな!と中盤からラストに至るまで描かれているので、ラストの意外性(見てたらなんとなく分かる人は分かるかも)を楽しむ意味でも純粋に使われてる楽曲も素晴らしいので音楽を楽しむという意味でもオススメかなと思います。

特にお子さんに見せたらピアノやりたくなるかもしれませんね。

そんな映画でした

以上です、また来てくださいね。

Read more

こんにちは甲直樹です。

今回はティムバートンの人気作ビートルジュースです。


ビートルジュース(1988年公開)

総合評価 3.6 点/ 5点満点中

この作品は主人公の夫婦が死んでしまうことから始まります。

わりといい人そうな夫婦が亡くなってしまう展開が自分は胸くそだなぁと思いましたが、映画のメインが霊界を描くことにあるのでしょうがない。

そんなゴーストなりたての夫婦が生前住んでいた家に新たに引っ越してくる人間を追い出そうと奮闘するのですがゴーストになりたてなので上手くいかない。

そこで人間を追い出すプロのビートルジュースに助けを求めるといったお話です。


当時のホラー

88年当時といえばチャイルドプレイの1作目が公開された年でもあり、80年代は何かとホラー映画がヒットすることが多い年だったと思います。特に流血描写の多いスプラッター映画が増えていったような印象がありますね。(エルム街の悪夢が84年、死霊のはらわた81年など)

その渦中にありながら、このビートルジュースはグロテスクな描写はあれど単純に人が殺されて見ている人に恐怖を与えるそれまでのホラー作品とは一線を画し、死後の世界をポップに描いている。

そこがこの映画の魅力でしょう。


よく見ると面白い

この映画を14年程前、まだ学生の頃に見たときは正直そんなに面白くなかったです。

しかし今回改めて見て、意味を理解したら面白い事に気付きました。

例えばゴースト夫婦が色んな事で入居者を追い出そうとするシーンは、やってることは怖いですが昼間の明るい時間に怖がらせようとしたり、押しが弱かったり、夫婦の優しさが出てしまっているところが仇となり全て失敗しているのです。

なるほど

人間は死んでもいい人はいい人のままなのかもしれないと思うと面白い。

そういった描写が多く、ある種の理解力が求められる映画なのかもしれません。


ビートルジュース

ではこの映画のメインであるビートルジュースはどう映ったかというと

簡単に言えば

こち亀の両さん です。

追い払うからなんかよこせ とか

いろいろやるから見返りほしいと正直にズケズケきます。

両さんのあの感じという例えが凄いシックリきます。

もちろん霊界の人物なので化けたり超常的な事もできるので映画MASKのようなイメージも近いですね。

カッコイイダークヒーロー的なキャラではないですがコミカルでちょっと悪い憎めないやつではあります。

そこが魅力ですね。


ラストは素晴らしい

僕は正直この映画は混じりっけなしティムバートン100%映画だと思ってます。

ゆえに世界観はアクが強いですが、ナイトメアとかチャリチョコの比じゃないくらいティムバートンの良さが詰まっています。

そしてラストに至るストーリーの完成度と、ちゃんと人間味あふれるラストがゴースト映画なのにちゃんと人間味あっていいの?とツッコみたくなる。

だけどこのラストにしたのは見事!

安心納得の文句のつけようがないラストはとても素晴らしいと思いました。


まとめ

この映画は面白いですしティムバートンの世界観を知るための入門書という位置づけでもいいと思います。

そのくらいティムバートンが詰まってます。

そしてビートルジュースよりゴースト夫婦に対する興味と愛情が湧きます。

それを踏まえて見れば好きになる作品だと思いますので是非見てみてください。

以上です、また来てくださいね。

Read more

こんにちは甲直樹です。

今日はマニアックすぎて誰が知ってんの?ってなる映画を紹介しましょう。


ラットレース(2002年公開)

総合評価 3.2点 / 5点満点中

この映画は金持ち達が集めた8人の男女に、「シルバーシティという町のロッカールームに1番最初にたどり着いた人に200ドル(当時約2億円)をあげる。」と持ち掛けてレースをさせる映画です。

ようは富豪が金にものいわせて醜く争いあう人間を見世物にしてその様とレースを楽しもうとする

そんな映画です。

Mr.ビーンのローワン・アトキンソンと天使にラブソングを のウーピーゴールドバーグ、ジュラシックパークのウェインナイトなどめちゃくちゃ豪華なキャストでこれだけ聞くと面白そうに感じますよね。

それでは今作の見どころを紹介していきましょう。


ローワンとウーピー

やはりこの映画は主演のローワンアトキンソンとウーピーゴールドバーグがメインといえばメインです。

しかし思ったより出ません

レース参加者は8人なので同時進行している様子を描いています。

だからローワンだけずっとというわけにもいかず、この撮り方になったのでしょう。

とはいえローワンがめちゃくちゃ喋る事、ウーピーの肝っ玉母さん的演技、レース参加者のホームセンターで働いているお父さんが家族を無理矢理連れてレースを続ける描写は面白かったし、思ったより無駄のない早い展開はストレスフリーでした。

冒頭のアニメーションは長いのに中身がなくて、この映画もしかしたらクソ映画かも・・・。と心配しましたがそうでもなかったです。


面白いけど

面白いシーンはいろいろあるし始まって早々にウーピーが娘に会うシーンはちょっと感動しそうになりましたが、その後の展開や演出に関してはよくあるアメリカのコメディ映画だなぁという印象で、「この映画より上手くやってる映画が絶対あるはずだ。」と勘づきながら見てました。

公開年が2002年ということも要因でしょうねぇ、これが89年公開とかだったらヒットしててもおかしくないです。

それこそジムキャリー主演とかなら、変わってたかも・・。


スマッシュマウス本人が出る

ラストでスマッシュマウスというポップロックバンドが出演しています。

正直こっちのほうがメインかもしれない

曲がいい、エンディングらしくてとてもいいです。

なんでバンドが出たのかというと、スマッシュマウスのチャリティーコンサートにレース参加者が乱入してしまうという展開だからです。

で、ベタに寄付金を集めてます。

これ以上はネタバレになっちゃうので控えますが、この寄付エンディングは賛否分かれると思います。

僕は好きだけどクサすぎるなぁと思いました。

くっさくさです。

とはいえレビューでこのラストが印象的だという方もいたので、やはりここを好きになるかどうかで評価が分かれるとこなんだろうなぁと勝手に解釈しました。


まとめ

製作費4800万ドル、今だと70億円かかったこの作品ですが意外とレビューサイトの評価は平均的ではあるが低くないです。6/10とか3.5点とか。(絶対製作費回収できてないだろ・・。)

見ているときはそんなに悪くないのに見終わってから記憶に残らない映画という印象がどうしても湧いてしまうので2.8点でもよかったのですが、映画としてのクオリティ自体はそこまで低くないので3.2点にしました。

映画を年に何百本も見る映画好きなら見るべきでしょうが、時間が惜しいなら見なくてもいいかなと。

少し辛辣かもしれませんが正直そう思います。

以上です、また来てくださいね。

Read more