こんにちは甲直樹です。
今回はティムバートンの人気作ビートルジュースです。
ビートルジュース(1988年公開)
総合評価 3.6 点/ 5点満点中
この作品は主人公の夫婦が死んでしまうことから始まります。
わりといい人そうな夫婦が亡くなってしまう展開が自分は胸くそだなぁと思いましたが、映画のメインが霊界を描くことにあるのでしょうがない。
そんなゴーストなりたての夫婦が生前住んでいた家に新たに引っ越してくる人間を追い出そうと奮闘するのですがゴーストになりたてなので上手くいかない。
そこで人間を追い出すプロのビートルジュースに助けを求めるといったお話です。
当時のホラー
88年当時といえばチャイルドプレイの1作目が公開された年でもあり、80年代は何かとホラー映画がヒットすることが多い年だったと思います。特に流血描写の多いスプラッター映画が増えていったような印象がありますね。(エルム街の悪夢が84年、死霊のはらわた81年など)
その渦中にありながら、このビートルジュースはグロテスクな描写はあれど単純に人が殺されて見ている人に恐怖を与えるそれまでのホラー作品とは一線を画し、死後の世界をポップに描いている。
そこがこの映画の魅力でしょう。
よく見ると面白い
この映画を14年程前、まだ学生の頃に見たときは正直そんなに面白くなかったです。
しかし今回改めて見て、意味を理解したら面白い事に気付きました。
例えばゴースト夫婦が色んな事で入居者を追い出そうとするシーンは、やってることは怖いですが昼間の明るい時間に怖がらせようとしたり、押しが弱かったり、夫婦の優しさが出てしまっているところが仇となり全て失敗しているのです。
なるほど
人間は死んでもいい人はいい人のままなのかもしれないと思うと面白い。
そういった描写が多く、ある種の理解力が求められる映画なのかもしれません。
ビートルジュース
ではこの映画のメインであるビートルジュースはどう映ったかというと
簡単に言えば
こち亀の両さん です。
追い払うからなんかよこせ とか
いろいろやるから見返りほしいと正直にズケズケきます。
両さんのあの感じという例えが凄いシックリきます。
もちろん霊界の人物なので化けたり超常的な事もできるので映画MASKのようなイメージも近いですね。
カッコイイダークヒーロー的なキャラではないですがコミカルでちょっと悪い憎めないやつではあります。
そこが魅力ですね。
ラストは素晴らしい
僕は正直この映画は混じりっけなしティムバートン100%映画だと思ってます。
ゆえに世界観はアクが強いですが、ナイトメアとかチャリチョコの比じゃないくらいティムバートンの良さが詰まっています。
そしてラストに至るストーリーの完成度と、ちゃんと人間味あふれるラストがゴースト映画なのにちゃんと人間味あっていいの?とツッコみたくなる。
だけどこのラストにしたのは見事!
安心納得の文句のつけようがないラストはとても素晴らしいと思いました。
まとめ
この映画は面白いですしティムバートンの世界観を知るための入門書という位置づけでもいいと思います。
そのくらいティムバートンが詰まってます。
そしてビートルジュースよりゴースト夫婦に対する興味と愛情が湧きます。
それを踏まえて見れば好きになる作品だと思いますので是非見てみてください。
以上です、また来てくださいね。